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続 ゆうけいの月夜のラプソディ 的な

ラノベ

ロミオとロミオは永遠に / 恩田陸

⭐️⭐️⭐️ 恩田陸が早川書房のJシリーズに書いた近未来ディストピアSF。そのハチャメチャ振りは、本人が「書いた時はハッピーエンドだと思ったけど文庫版出版の際に読み返してみて暗いので書いた自分がびっくりしている!」というくらいぶっ飛んでいる。なお、…

君の膵臓をたべたい / 住野よる

⭐️なし 今年読んだ中で最低最悪。周りの読め読め攻撃に負けて読んだのだが、小説の全ての要素において薄っぺらさが尋常ではない。私の専門分野については開いた口が塞がらない酷さ。これがベストセラーで映画化もされるなんて、笑える。

秋期限定栗きんとん事件 / 米澤穂信

⭐️⭐️⭐️ 米澤穂信の「小市民」シリーズ、秋期はなんと高2から高3の秋まで続く、連続放火事件の一年。上巻で焦らせて下巻前半でミスリードさせて中盤でみんな怪しいと思わせて後半で一つ一つ潰していく。潰して作るのが栗きんとん、最後に無事登場。雑魚に復…

夏季限定トロピカルパフェ事件 / 米澤穂信

⭐️⭐️⭐️ 「小山内スイーツセレクション・夏」、依存関係でなく互恵関係という微妙な小鳩と小山内の夏が始まる。当然「甘~い」で済むわけもなく「小市民」対「薬物乱用グループ」のどす黒い夏、さすが米澤、ラノベも暗い。「古典部」の一年がゆるゆると進むの…

春期限定いちごタルト事件 /  米澤穂信

⭐️⭐️⭐️ 米澤穂信のラノベで「古典部」シリーズと両輪をなす「小市民」シリーズ第一弾。小鳩と小山内の新高1コンビは昔は「狐と狼」だったらしいのだが、ある事件を境に改心し、嘉門達郎ではないが小市民として、目立たずおとなしく生きていこうと決心してい…

ビアンカ・オーバースタディ / 筒井康隆

⭐︎⭐︎ 筒井康隆先生がラノベに挑戦したら、自ら「時をかける少女」をパロディにしちゃってしかも超お下劣な小説になってしまった。 でも、ハイブリッドカエル対巨大カマキリの戦闘は捧腹絶倒!

水鏡推理6 クロノスタシス / 松岡圭祐

🌟🌟🌟 安定のラノベ職人松岡圭祐の水鏡推理シリーズ早第6巻。今回は電通社員女性の死亡で注目されている過労死がテーマ。あざとい感じもするが、もうまとめ上げるスキルと取材力には脱帽。前書きをきっちりと読むべし。 水鏡推理6 クロノスタシス (講談社文庫) h…

水鏡推理5 ニュークリアフュージョン / 松岡圭祐

⭐️⭐️ ラノベ・ミステリー職人松岡圭祐のシリーズ第五弾。驚きというかお笑いのサブタイトルのダブルミーニング。残念ながらこのシリーズ、もりあがりそうにない。