2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧
⭐️⭐️⭐️ そろそろまた新しい作家を開拓せねばなあ、と思ってブックオフへ出かけた時にふと見かけたのが畠中恵さんの文庫本。何冊か手に取ってみてみると、殆どがドラマにもなった「しゃばけ」シリーズ。一度に全部買うのはさすがにためらわれたので、まずはお…
⭐️⭐️⭐️ これもまたブックオフでの拾いもの。いかにも「舟を編む」の二番煎じっぽいのだが、まあちょうど軽い読み物が欲しかったところだったので買ってみた。 川田幸代29歳は社史編纂室勤務。姿が見えない幽霊部長、遅刻常習犯の本間課長、ダイナマイトボデ…
⭐️⭐️⭐️⭐️ 「本が好き!」だ開催中の東京創元社文庫創刊60周年祝企画のブックリストを見て懐かしい作品をみつけた。大岡昇平の「事件」である。大岡昇平といえば、「野火」「俘虜記」「レイテ戦記」などの太平洋戦争ものがすぐに思い浮かぶが、この「事件」…
初の鎌倉散策。 江ノ電初乗り。 鎌倉文学館。旧前田侯爵邸で三島由紀夫の「豊穣の海」第一作「春の海」に出てくる終南別業のモデルとなったところ。その豊穣の海展が催されていた。「天人五衰」の最終稿にはジンと来た。 バラ園も見頃で、庭ではクラシックの…
⭐️⭐️⭐️⭐️ 追いかけてきた山尾悠子の最新刊に辿り着いた。昨年発刊され、第69回芸術選奨文部科学大臣賞、第39回日本SF大賞受賞、第46回泉鏡花文学賞の「三冠」を達成した「飛ぶ孔雀」。大化けしたとか世評は高い。 伝説の幻想作家、8年ぶりとなる連作長編小説…
⭐️⭐️⭐️⭐️ ずるずるとはまって、またまた山尾悠子。短編集の「歪み真珠」を読んでみた。諏訪哲史さんのこれまた衒学的で難解な解説によると、初期作品集「夢の遠近法」と「ラピスラズリ 」以降の作品群をつなぐきわめて重要なミッシング・リンク、言い換えれ…
⭐️⭐️⭐️⭐️ 「増補・夢の遠近法」に収録されていた「パラス・アテネ」の続編(破壊王シリーズ)を読みたくて、図書館から借りだしてきた。分厚い、重い! 山尾悠子作品集成 国書刊行会から2000年に発行されている。嬉しいことに栞に佐藤亜紀が「異邦の鳥」とい…
⭐️⭐️⭐️ 神木隆之介が演技派としての評価を確立し、東出昌大、橋本愛が世に出るきっかけとなった吉田大八監督の映画の原作。映画があまりにも素晴らしかったので逆に読むのをずっと躊躇っていた、朝井リョウのすばる新人賞受賞作。 田舎の県立高校。バレー部…
⭐️⭐️⭐️⭐️ 「ラピスラズリ」に引き続き、山尾悠子である。原点に戻って、初期作品群から選ばれた短編集「増補 夢の遠近法 初期作品選」を読んでみた。 作者解説によると、「ラピスラズリ」にひきつづき、ちくま文庫より声をかけていただき、よりコンパクトな…