2017-06-13 天子蒙塵 第一巻 / 浅田次郎 日本文学 書籍 本 ⭐︎⭐︎⭐︎ 浅田次郎久々の「龍玉」シリーズ、第五作目。まずは「蒼穹の昴」「中原の虹」の懐かしの主要メンバー顔見世で、ラストエンペラー溥儀と側室の世紀の離婚劇が描かれる。
2017-06-09 マリコ/マリキータ / 池澤夏樹 日本文学 書籍 本 SF ⭐︎⭐︎⭐︎ 池澤夏樹の五編からなる短編集。表題作はグアム島が舞台で個人的な思い出とリンクして楽しかったが、真の傑作は最後の「帰ってきた男」。短編ハードSFとしてかなりいい線いってると思う。
2017-06-09 Lion Loose / James Schmitz 本 洋書 SF ⭐︎⭐︎ 日本ではあまり知られていないアメリカのSF作家の二流スペースオペラ。恐怖の異生物Hlatはなかなか魅力的ではあるのだが、全体的な構成に難あり。
2017-06-06 バビロンに行きて歌え / 池澤夏樹 日本文学 書籍 本 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 池澤夏樹シリーズ、ようやく日本を舞台としたストーリーのしっかりした作品が登場。アラブ人青年兵士が逃亡者として現在のバビロン東京に放り出される。日本語も知らず、パスポートもなく彼は生き延びることができるのか?オムニバス形式で描く大都会の諸相と青年の変貌が心を打つ。
2017-06-03 真昼のプリニウス / 池澤夏樹 日本文学 本 書籍 ⭐︎⭐︎⭐︎ つづいてまたまた池澤夏樹シリーズ。敢えて物語性を排除し理系脳と詩人脳の間での言語の揺らぎ実験をしたような作品。火山学者がプリニウスの向こうを張って、易者の預言に反発して「何かが起こる」その時に浅間山に登るが。。。 「プリニウスさん、あなたはその瞬間を通じて向こう側が見えた気がした?」
2017-06-02 ヤー・チャイカ / 池澤夏樹 書籍 本 日本文学 🌟🌟🌟 中公文庫版の「スティル・ライフ」に同時収録されている芥川賞受賞後第一作、ファンタジー性と冷戦当時の世界のある断面を表現した二面性が興味深い小品。そして娘のカンナと庭の草原で飼う草食恐竜「ディプロドクス」の最後の別れが切ない。ちなみに「ヤー・チャイカ」とは女性初宇宙飛行士テレシコワさんのコールサイン「わたしはカモメ」
2017-05-30 猛スピードで母は / 長嶋有 日本文学 書籍 本 ⭐︎⭐︎⭐︎ 長嶋有の初期作品で映画化された「サイドカーに犬」、芥川賞を受賞した「猛スピードで母は」の二篇が収録されている。前者は父の愛人が、後者は母が、ちょっと変わっていて、それを子供視点で描いている。嫌味が無く読んでいて爽快感があり、テンポが良く、そして平易ながらも文章が上手い。作者は小説家であると同時に漫画家でもあり、所謂「コマ割り」が上手なのかも。
2017-05-28 メッセージ / Arrival ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ テッド・チャンの傑作SF「あなたの人生の物語」の実写化は絶対無理だと思っていた。これは奇跡的だ。 #メッセージ #あなたの人生の物語 #ドゥニヴィルヌーヴ #テッドチャン #sf #映画 #奇跡的 #実写化 #arrival #storyofyourlife #denisvilleneuve #tedchiang #movie #miracle eiga.com
2017-05-27 ちょっと今から仕事やめてくる 映画 邦画 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 題名やトレイラーから予想していたよりずっと真摯でよくできた映画だった。さすが成島出。福士蒼汰や工藤阿須賀、黒木華の演技もよかった。特に福士君は一皮むけていい役者になった気がする。北川恵海の原作も読みたくなった。 eiga.com