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続 ゆうけいの月夜のラプソディ 的な

しゃばけ読本 / 畠中恵

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  畠中恵さんのしゃばけシリーズ、ここでちょっと一休み。ちょうど「ゆんでめて」まで来たところで出た解説本「しゃばけ読本」をご紹介。「しゃばけ」シリーズの解説や畠中さんの創作の裏側を覗けるのもさることながら、いつもシリーズの表紙を飾るかわいいイラストレーションを担当しておられる柴田ゆうさんが全面的にフィーチャーされているのが嬉しいところ。

 

・ 『しゃばけ』から『ゆんでめて』まで! 物語紹介

・ おこぐとあゆぞうによるしゃばけシリーズ 登場人物解説

・ 畠中さんにロングインタビュー

・ 新旧長崎屋間取り図

・ 時代用語解説

・ 対談 上橋菜穂子 X 畠中恵

・ しゃばけグッズの歴史

・ しゃばけオンラインショップ 神楽坂屋 開店しました

・ 根付制作現場を見に行こう!

・ 畠中恵の選り抜き「あじゃれ」よみうり

・ 絵師 柴田ゆう 蔵出しあやかしギャラリー

・ 若だんなと歩こう! しゃばけお江戸散歩

・ しゃばけ登場人物たちに、おこぐが直撃インタビュー

・ 畠中恵柴田ゆう・あゆぞう in 名古屋造形芸術大学 母校で夢のトークセッション

・ 鳴家絵描き歌

・ 特別収録 絵本『みぃつけた』

 

  率直なところ、畠中さんの創作の裏側にはあまり興味がなく(をい、それに今までの解説で知っていることも多く、その辺は流し読み。やはり、柴田ゆうさんのイラスト付きでこれまでのシリーズや主要キャラクタを解説されているのが、これからのシリーズを読んでいくにあたっての復習予習になってよかった。

 

  ちなみに若だんなのお店、大店の長崎屋があるのは日本橋の「通町」。現在ではどの辺なのか?「しゃばけお江戸散歩」によると、なんと高島屋日本橋丸善が並ぶ中央通りあたりになるそう。東京駅にほど近い超一等地だな〜、今度東京に行くことがあったら、この本持って散歩してみよう。

 

  で、最後はこの本オリジナルの物語、「みぃつけた」。幼少の頃の一太郎が初めて鳴家を見た時の物語を柴田ゆうさんとの共作で絵本に仕立てていて面白い。

 

  と、これで終わったらあっさりし過ぎているので、柴田ゆうさんの「鳴家絵描き歌」を実際にやってみた。笑ってやってください。 

 

 

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鳴家絵描き歌

 

病弱だけれども、優しくて知恵の働く若だんなこと一太郎と、彼を見守る摩訶不思議で愉快な妖たちが、お江戸に起こる難事件珍事件を解決!大人気しゃばけシリーズのナビゲートブックが出来ました。物語や登場人物の解説はもちろん、戯作者&絵師の創作秘話、美麗イラストギャラリーなど、ファン必携の一冊です。一太郎と鳴家の初めての出会いを描く、絵本『みぃつけた』も特別収録。(AMAZON)