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続 ゆうけいの月夜のラプソディ 的な

銀河英雄伝説大考察(マイウェイムック)

⭐️⭐️

  映画待ちでふらっと本屋に立ち寄って目に入ってしまった。話のネタに丁度よさそう、とパラパラめくっていたが、妙に胡散臭い。このムック、文責ライターが記載されていない。誰が書いたか分からないものには手をつけるべきではないかとも思ったが、カラーページが綺麗だしついつい買ってしまった。買ってから分かったが、堂々と

非公式な考察・副読本です

 と書いてあった。ここまで開き直られるとまあいいかとも思えてくる。

 

  「世界史を知ると銀英伝が100倍面白くなる」というキャッチコピー通り、田中芳樹が参考にしたであろう、世界史や神話を探るムック本である。まあ大体のところはファンなら知っているものばかりだが、こうして体系的にまとめてもらっていると、確かに副読本にはなる。

 

では、「第一章:登場人物のモデル」をざっと見ていこう。

 

・ルドルフ大帝のモデルは二人いる? 

→ ヒトラーでもカエサルでもなくP大帝やF大王説。

・長征一万光年と劉備

→ 蜀こそ自由惑星同盟と言われていますが、ハイネセンと劉備はだいぶ違う。まあ、毛沢東も長征したけど。さすが中国三千年の歴史。

・ラインハルトの3人のモデル

→ A大王、C12世、そしてあと一人は!?まああの人しかない。まあ語り尽くされているネタをよくまとめてはいる。

キルヒアイスはアグリッパがモデル?

→ これは名前を公開、誰やアグリッパ?という方も多いでしょ。さあ急いでググれ!

・ミッターマイヤー=韋駄天H?

→ 「疾風ウォルフ」ミッターマイヤーは「韋駄天H」ことHGから、!まあこの辺が私がレビューで書いたナチスっぽいところなんだけど。

ロイエンタールはH?

→ うん、そうでしょう!私もそう思う。その前にもうそういう世評が定着してるし。もちろんカルタゴのHです。

・オーベルシュタインはR?

→ 個人的には好きなキャラクタで、三国志董卓の腹心Rほど悪人ではないのだが。。。マキャベリという意見もある、そちらの方がまだ納得できる。

ミュラーのモデルはCho説

→ 身を挺して主君を守ったミュラーのこと、三国志の中でもファンの多いあのChoさんを思い起こす人も多かろう。

・帝国の猛将に似たふたりの人物

→ さあ出ました、ビッテンフェルト!「連年失敗続きにも関わらず、その都度階級が上昇する奇跡の人」、実は功績の方がずっと多いんですよ!さて似てる人とは?一人は日本嫌いの米海軍提督WH・Jrガダルカナル防衛で有名な人。もう一人はナポレオンの部下MN元帥でした。ナポレオンに「もっと兵をよこせだと!?奴は私が兵士をつくれるとでも思っているのか?」と言わせた男。聞き覚えがありますな。

・ヤンのモデルは中国史にあり

→ 楊威利=諸葛亮孔明は鉄板。とはいえ、南宋のあの人や共和制ローマのあの人にも言及あり。

・ヤンとユリアン諸葛亮とK?

→ いやあ、頑迷に北伐を繰り返したあの人じゃないんでない?と思ったら、ちゃんとその辺は説明してあった。

アッテンボローとG

→ アッテンボローの反骨精神と革命へのあこがれは確かにC革命の指導者のあの人を思い起こさせますが、やっぱりアッテンボローは「伊達や酔狂」の男と思いたい。

・メルカッツは夏侯覇がモデル?

→ 私が大好きなメルカッツ、これはもう名前を書いてしまおう、夏侯覇だ!納得!

 

まあこの辺にしといたるわ!

 

第二章:戦術・戦略のモデル

第三章:戦艦名のモデル

第四章:名言のモデル

 

と続きますが、少なくとも第二章までは面白い!