神去なあなあ日常 / 三浦しをん
⭐️⭐️⭐️
これもブックオフで見かけて思わず手が伸びた。三浦しをんの「神去なあなあ日常」である。映画を観たかったが見逃していたので読んでみることにした。
『高校卒業と同時に三重県の山村に放り込まれた平野勇気19歳。林業の現場に生きる人々の1年間のドラマと勇気の成長を描く。 (Amazon解説より)』
いやあ、久しぶりに小説らしい小説を読んだ気がする。平易な語り口、綿密な取材、四季を意識した真っ当な章立て、起承転結のあるストーリーではないがちゃんと用意されているクライマックス。そこそこ考えさせられる日本の現状と伝統のせめぎあい。
映画化するには確かにもってこいの素材。CGなども必要だとは思うが、ぜひ見てみてみたいと思った。