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続 ゆうけいの月夜のラプソディ 的な

シャーロック・ホームズ対伊藤博文 / 松岡圭祐

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  ラノベの職人松岡圭祐講談社文庫への単行本書下ろし。ホームズがモリアーティ教授と滝壺に落ちたころ、日本では大津事件が起こっていたという着眼点が面白い。一方伊藤博文が渡英していたころホームズは10歳くらいだったというところを利用したのもうまい。ただ、対決ではなく、両者協力してロシアの陰謀を暴いて解決していく物語である。