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続 ゆうけいの月夜のラプソディ 的な

ノンフィクション

逆説の日本史21幕末年代史編IV / 井沢元彦

⭐️⭐️⭐️ 井沢元彦の逆説の日本史、幕末年代史編もいよいよ大詰めに入った。前巻の大混乱期に続いて1865年から1869年まで、日本史史上最高の激動期で、薩長同盟の成立、四境戦争(第二次長州征伐)、大政奉還、王政復古、鳥羽・伏見の戦い、慶喜遁走、江戸城無…

逆説の日本史20幕末年代史編III / 井沢元彦

⭐️⭐️⭐️ 井沢元彦の「逆説の日本史」、この度文庫版でも幕末編が完結したので、残っていた二冊をまとめて読んでみた。 幕末史はあまりにも資料が多すぎ、事件や登場人物が多すぎ、全体像を把握するのがとても難しい時代である。それを井沢は年ごとに分けて検…

ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ / イリーナ・メジューエワ

⭐︎⭐︎⭐︎ ロシア出身で現在は日本在住の名ピアニスト、メジューエワさんのピアノ曲解説本。ピアニストの視点からの解説はさすがに鋭い。 とは言え、彼女は日本語で文章は書けないので、編集者と家人の力を借り、語りのセッションを9回繰り返して完成させたそう…

空海 / 高村薫

⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 孤高の天才空海の構築した余人の理解を容易に許さない哲学体系を語るとともに、日本という国が弘法大師信仰という霊験あらたかな民間宗教に変質させていった過程を丁寧に追った、高村薫の思索の旅。 空海 高村薫 新潮社 1944円 Amazonで購入書評

村上春樹は、むずかしい / 加藤典洋

⭐︎⭐︎⭐︎ 硬軟双方持ち合わせる文学評論家加藤典洋が、村上春樹のデビューから2015年執筆時点までの内的変化と小説の変容について分析している。リアルタイムで知っているものからすると突っ込みどころは結構あるが、自分なりの春樹観を持って読む限り良書では…

なぜ、無実の医師が逮捕されたのか / 安福謙二

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