ふうらい姉妹 第三巻 / 長崎ライチ
⭐️⭐️⭐️
くせになる、ゆる~いギャグ漫画「ふうらい姉妹」も第三巻。第二十七回~四十回に加え、今回もおまけとして「宝物」「回想録」「いろどり広場」を収録。そして今回は狭間に「登場人物図鑑」が入ります。
(8)山本れい子・しおり
(9)とうとつくん (新キャラでしおりのクラスメート)
(10)力丸小百合(新キャラで馬七画伯の初恋のマッチョ)
(11)斜井田タケシ(れい子のお見合い相手、一応彼氏)
(12)鳳こだま(紹介し忘れてましたが、れい子がアルバイトしている雑貨屋の店長さんです。よく出てきます。イケてます。)
(13)ミコちゃん (にゃんこです。馬七画伯のおうちにいます)
とりあえずアペリティフ的に、いきなり笑わせてくれます。
「クラスの極端(きょくはた)さんちの決まりごとが変なの
絶対に何があっても泣いちゃダメ
人が死んでも泣いちゃダメ!!だって」
「極端さんったら
ふぐっ(笑いをこらえて)
何の為に涙出る機能を付けてるの」
「キャッキャッ(笑)」
今回の変キャラはポリエステル絹子先生、ファッションデザイナーです。独特のヘアスタイルで後ろから見ると食虫植物みたいです。ショーで、ウミウシに負けます。
中盤のハイライトはパソコン購入。優しいれい子は「倉庫に眠っているザイ子さん」がきっと疲れているのだと思い、彼女を起こすのが可哀想で、また起きてるときに買いに来ることにしました。
私の好きな馬七馬七(ばななばしち)画伯も健在。姉妹とフランス料理店で。
「すてきなお店」(れい子)
ドキドキ (しおり)
「ワインはね グラスをク~ルクルして香りを楽しむんだ
あっ」
ピシャッ(ワイン、おでこにかかる)
「遠心力のやつめ」
ガシャーン(フォークナイフ類落ちる)
「あっ 重力のやつめ」
さて、馬七画伯の画風に影響を与えた人物が明らかになります。学生時代大好きだった力丸小百合さん。一見女性に見えません。マッチョな体型でセーラー服を着ています。バレーボール部のようです。喋り方も男風。
写真のごとき見事な静物画を描いていた馬七君に力丸さんは何気なく
「でもさ馬七 写真みたいに描くなら写真撮った方が早くねーか?」
と言いました。ショックを受けた馬七君は筆を置きました。3日くらい。
そして後半のハイライトはれい子と斜井田君のデート再び。オシャレのつもりで第一巻で登場した「太陽の塔」そっくりのお面をかぶって出かけるれい子。公園での待ち合わせに遅れた斜井田君は果たしてれい子を認識できるのか!?
「わあ 誰これ」
「相変わらずステキなパジャマですね」
「パジャマ?」(れい子さんだ)
無事認識。 で観に行った映画はやっぱり「熊大臣」。
しおりのハイライトは遠足。まずはお姉ちゃんからの注意。
「しおり・・・・・やまんばには気をつけるのよ」
「わかった」
「天狗に会ったらメアド聞いてきて」
「わかった」
「金の斧?銀の斧?と聞かれたら・・・・・
あいつらいつもそうやって人間を試しているのかしら
欲ばりの人間ばかりと思ったら大間違いです
林業の人に謝りなさいっ」
「いってきまーす」
一難去ってまた一難。とうとつ君と出会いますが、とうとつ君はフリフリのフリルのワンピース。。。。を着てリュックサックを背負っています。。。
とまあ、時にはゆるく、時にはまったりと続いていきます。最後に一句。
「海はすてきね 一句できたわ
竜宮城の 中でも構わず カニ脱皮
天敵に 囲まれようが カニ脱皮」
「感動・・・・・」
おまけのいろどり広場から
(しおり曰く)
二つともこんないびつな形」
(れい子腹を抱えて笑う)
「そ そんな形で
いっちょ前に衛星づらしちゃって
フヒャフヒャ」
「私達だっていっちょ前に人間づらしてるじゃない!!」
「はい」
『世界に轟く姉妹の愛と変 美人なのに残念な姉・れい子と、可愛いのにやっぱり残念な妹・しおり。 ふたりの発見と失笑に溢れた毎日はまだまだ続く。 貧乏だって、姉妹一緒にいれば世界は楽しみに溢れている。 トイレや枕元に常備しておきたい漫画ナンバーワン! (AMAZON解説より)』