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続 ゆうけいの月夜のラプソディ 的な

刺繍する少女 / 小川洋子

⭐️⭐️

    小川洋子1996年の短編集。十作収められているが、はっきり言って小川洋子としてはそれほどレベルは高くない。ただ、何かを喪失していく人々の、彼女らしいディテイルの書き込みはやはり奇妙で残酷で不条理で美しい。「森の奥で燃えるもの」が一番良かった。