2017-07-12から1日間の記事一覧
⭐︎⭐︎⭐︎ 萩尾望都先生、40年ぶりの「ポーの一族」の新刊。昨年から月刊Flowersに連載された新エピソードが完結した。ご自身が述べられているように絵も顔も変わったが、とにもかくにも新しい物語が読めるのは嬉しい限りだ。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 梨木香歩の「家守綺譚」の続編。前作ほどの新鮮な驚きはないが、新米文士綿貫君の鈴鹿行を描く梨木さんの瑞々しく美しい文章にはやはり惹かれるものがある。ハードカバーの装丁が美しいのも魅力である。
⭐︎⭐︎⭐︎ ラノベの職人松岡圭祐の講談社文庫への単行本書下ろし。ホームズがモリアーティ教授と滝壺に落ちたころ、日本では大津事件が起こっていたという着眼点が面白い。一方伊藤博文が渡英していたころホームズは10歳くらいだったというところを利用したのも…
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 梨木香歩の「家守綺譚」の兄弟作品。文士綿貫征四郎の友人村田エフェンディ(先生)が主人公、舞台は土耳古、英国人女性の下宿で起こる色々な騒動と下宿人たちとの交流。そして最後にやってくる痛切な哀しみに胸打たれる物語。