Count No Count

続 ゆうけいの月夜のラプソディ 的な

永い言い訳

⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

西川美和原作小説の自らの映画化。やっぱり西川美和は映画だ、と思い知らされる傑作。本木雅弘竹原ピストルの演出はもちろん子役のキャスティングと演出が完璧。アリアになってないが手嶌葵のオンブラマイフも染みる。

 

eiga.com

 

f:id:moonmadness:20170320130958j:image

on a monday evening / Bill Evans Trio

⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

 新発掘された晩年のBill Evans Trio(with Eddie Gomez and Eliot Zigmund)の1976年11月15日、マジソン・ユニオン・シアターでのライブ・パフォーマンス音源!健康を害していたとは思えないほどビルのピアノは絶好調。エディのアルコ弾きやエリオットの珍しく激しいドラミングも聴けて最高。モノラル音源だが音質もよい。

 

 

カデナ / 池澤夏樹

⭐︎⭐︎⭐︎

1968年夏のアメリカ統治下の沖縄で、北ベトナムのためにスパイ活動を行う四人の物語。素人の個人が危なっかしく行うところに味がある。スノブな前書きと長いエピローグは要らない、と思う。

 

https://www.amazon.co.jp/カデナ-新潮文庫-池澤-夏樹/dp/4101318212

花を運ぶ妹 / 池澤夏樹

⭐︎⭐︎⭐︎

バリ島を舞台とした兄と妹のモノローグで構成された池澤夏樹の小説。ヘロインの恐ろしさがリアル。バリ島もよく描けている。ラストがご都合主義的にハッピー過ぎる。

 

https://www.amazon.co.jp/花を運ぶ妹-文春文庫-池澤-夏樹/dp/4167561069

水鏡推理6 クロノスタシス / 松岡圭祐

🌟🌟🌟

安定のラノベ職人松岡圭祐水鏡推理シリーズ早第6巻。今回は電通社員女性の死亡で注目されている過労死がテーマ。あざとい感じもするが、もうまとめ上げるスキルと取材力には脱帽。前書きをきっちりと読むべし。

 

水鏡推理6 クロノスタシス (講談社文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4062936119/ref=cm_sw_r_cp_tai_qe9Vyb9DSMF71

騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編 / 村上春樹

⭐︎

村上春樹の新作第2部。前巻からのナチス問題に加えて南京大虐殺エルサレムの壁とどんどん大風呂敷を広げといてほとんど何の回収もされず、話はどんどんつまらなくなって行く。もしこれで終わりなら、失敗作としか言いようがない。

 

騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編 / 村上春樹

⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

エッセイで披露した健全なる創作活動で書かれたであろう村上春樹の新作、新たな文体に挑戦はしているが、相変わらずの性描写の氾濫には辟易。オートグラフとマランツ#7&9(多分)で奏でられるショルティ&VPOの薔薇の騎士は聴いてみたい。

 

ラ・ラ・ランド

⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

アカデミー賞期待大のラ・ラ・ランド。騒ぎすぎかなって感じの、古き良き白人のためのハリウッドミュージカルへのオマージュ作品だった。決して悪くはない。ほろ苦くて魅惑的。

 

eiga.com

f:id:moonmadness:20170226134949j:image